まずはこの記事で言う「J-POP」「アイドルソング」と言うのは「商業的に成功することが目的の音楽」つまり「売れてナンボの音楽」のことですので、「売れてなくても良い音楽はある」とかは重々知った上での記事です。

K-POPの躍進は日本の音楽市場を食い尽くす
日本の音楽市場が「角砂糖100個」だとします。

この角砂糖は増えることはないでしょう。

今まではこの角砂糖100個に群がる蟻さんは日本の中でうまく分け合い、日本の中だけで十分成り立たって生きてきたのだと思います。

そこを韓国のK-POPが取りに来てる状況です。

この現象は過去にも「少女時代」「KARA」を始めとする第1次K-POPブームでもあったのですが、今回大きく違うのは日本だけじゃなく世界的にK-POPの存在が大きくなってると言うことです。

そして球数が違います。

次から次へと新しい音楽、新しいグループが投じられるのです。

曲も歌もダンスも全然違うクオリティの高さです。

あんなの見た後に日本のアイドルグループを見ると、幼稚園児のお遊戯に毛の生えたくらいにしか見えません。

高いステーキ食ったあとに、スーパーの安い肉食えますか?

そこに金払えますか?

サウンドも日本の音楽とは全然違います。

日本の低域があまりない音とは違い、世界の音がしますw(最近徐々には変わってきてますが)

今年は角砂糖100個のうち40個くらい、いや下手したら半分取られるのではないでしょうか?

4月は「IZ*ONE」「BTS」「Black Pink」の新曲リリース、そして「TWICE」もドームツアーが終わって韓国リリースがあるんじゃないかと言われてます。

4月はCDランキングもストリーミングランキングもK-POPで埋め尽くされるんじゃないでしょうか?

現在の日本のランキングは「King Gnu」の「白日」が1位で、あとは「あいみょん」「ワンオク」だらけですが、それをごっそりK-POPに塗り替えられるかが見ものです。

そして最近はTWICEの妹分「ITZY」、BTSの弟分「Tomorrow X Together」(TXT)もデビューして、10代という若き才能もどんどん出てくるでしょう。



角砂糖が減ったら日本はどうするのか?
角砂糖を半分取られた日本はどうするのでしょうか?

本当はここでお金をつぎ込んでイノベーションを起こしたいところですが、その逆できっと更なる制作費の削減に動くでしょう。

今でも少ない制作費を更に削減してクオリティを担保し辛くなってるのに、結果は出さないといけない。

現場はどんどん疲弊していくんだろうと予想されます。

エンターテイメントを国策として予算が投じられる国とは大きく違います。

クールジャパンとはよく言ったもので、ほんと「寒い」ですよねw

それでもある程度のクオリティを出せるのが技術と努力の日本人!


じゃあ、安くてクオリティ高い音楽を作れるならと、海外、アジア諸国からも依頼が来るかもしれません。

そう、かつて日本の家電メーカーが「人件費が安いから」という理由で、アジア諸国に工場をいくつも建設して生産し、その後時代が変わりグローバル化に乗り遅れた日本の家電メーカーは生き残れなくなり、台湾の会社の傘下になったりしたのと同じです。

つい先日もPioneerが香港ファンド傘下になり上場廃止になったんですよね。

「日本人の人件費は高い」という時代は終わったのです。

クオリティの高い部品や音楽を安く作れる国なのです。

と、今回はここまで。

次回の「その3」の予告

「J-POPアーティストってどうなの??」